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環境ニュース[国内]

高レベル放射性廃棄物処分に向けての「安全評価の考え方」について 意見募集を開始

エネルギー 原子力】 【掲載日】2003.06.09 【情報源】原子力安全・保安院/2003.06.06 発表

 総合資源エネルギー調査会の原子力安全・保安部会廃棄物安全小委員会は、高レベル放射性廃棄物処分についての安全規制を作成するにあたり、その前提となる「安全評価の考え方」についての検討結果を報告書としてまとめ、この報告についての意見募集を平成15年6月27日まで実施することにした。意見は郵送、FAX、電子メールで受付ける。
 今回の報告は、高レベル放射性廃棄物とそれ以外の放射性廃棄物は異なる処分方式がとられる見込みではあるものの、人間の生活環境への放射性物質の影響防止という目的は共通であるため、双方の安全評価の考え方は整合的であるべきであるとの認識に立ち、高レベル放射性廃棄物に関する具体的な安全規制を検討していく前に、各種の放射性固体廃棄物の処分に適用可能な「統一的な安全評価の考え方」を検討、提言したもの。
 「考え方」は経済協力開発機構原子力機関(OECD/NEA)で検討された国際FEPリスト(放射性固体廃棄物処分場の閉鎖後の安全に関係する要因を特徴(Feature)・出来事(Event)・プロセス(Process)の視点から分類し列挙したリスト)を発展させ、複数の要因相互の影響関係を把握できるよう、「放射性核種の地下水による移行」、「地質と気候関連事象」など分野ごとの相関関係図としてまとめられている。
 また「考え方」を検討した結果、高レベル放射性廃棄物の処分方法として想定されている「地層処分(地下300メートル以上の地中に作られた人工構築物中に埋める方式)」を評価するための地下環境に関する現時点での知見が十分でないことが確認されたため、地下環境を解明するために今後調査を進めるべき研究課題を整理し、これらの研究への支援体制についてもまとめている。【原子力安全・保安院】

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