一般財団法人環境イノベーション情報機構
国際再生可能エネルギー機関、再エネ・蓄電池のハイブリッド発電は化石燃料発電に対しコスト優位性ありと報告
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2026.05.27 【情報源】/2026.05.06 発表
国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は、太陽光発電や風力発電と蓄電池を組み合わせたハイブリッド発電システムの経済性を分析した。これによると、こうしたシステムは、日射条件や風況に恵まれた地域では現時点ですでに化石燃料発電を下回るコストで24時間365日安定した電力を供給することが可能である(注)。
2010年以降、太陽光発電、陸上風力発電、蓄電池の総導入コストはそれぞれ87%、55%、93%低下しており、これらを背景に同システムによる安定供給型電力の電力供給コストは急激に低下しているという。
IRENAは同システムについて以下の利点も挙げている。
・送電容量の利用や時間価値に応じた電力供給のタイミングを最適化することで、消費者コストの低減や価格変動の抑制を実現する。
・多くの場合、ガス火力発電施設を新設するよりもはるかに短期間で導入できる。
・化石燃料の価格変動による影響を低減する。
・人工知能(AI)やデータセンターなどの常時安定した電力を必要とする大口需要家向けに適している。
・エネルギー安全保障の強化につながる。
(注)従来の均等化発電原価(LCOE)では十分に捉えにくい、安定的な電力供給コストを評価するための指標(F-LCOE)を用いた比較。例えば、太陽光発電と蓄電池を組み合わせたシステムは54〜82ドル/MWh(日射条件に恵まれている地域)となり、新設石炭火力発電では70〜85ドル/MWh(中国)、新設ガス火力発電では100ドル/MWhを超える(世界的な水準)。
【国際再生可能エネルギー機関】