一般財団法人環境イノベーション情報機構
関西電力高浜発電所4号機の蒸気発生器伝熱管2本に傷
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2003.05.23 【情報源】原子力安全・保安院/2003.05.22 発表
定期検査実施中の関西電力高浜発電所4号機(加圧水型軽水炉,定格電気出力87万キロワット)で蒸気発生器伝熱管10,099本に渦流探傷検査(ECT)を実施したところ、2本の伝熱管に欠陥が生じていることを示す信号が認められた。欠陥は、蒸気発生器製作時に管板と伝熱管のすき間をなくすために伝熱管を拡げる作業を行った際にかかった残留応力や、運転中の内圧による応力などが重なった結果、伝熱管内面に応力腐食割れが発生したものと推定される。
このため関西電力では欠陥が認められた2本の伝熱管に栓をすることとし、平成15年5月22日付けで原因と対策を含め原子力安全・保安院に報告を行った。この件では外部に対する放射性物質の影響はないという
なお報告を受けた原子力安全・保安院では関西電力が示した原因と対策を妥当なものであるとしている。【原子力安全・保安院】