一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連、国連公海等生物多様性協定の2026年1月発効を発表
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2025.10.08 【情報源】/2025.09.20 発表
国連によれば、「国連公海等生物多様性(BBNJ)協定」の批准国が60ヶ国に達した。これにより、同協定は2026年1月17日に発効する。この協定は、国家管轄権外の公海・海底からなる世界の海域の約3分の2が対象となる。
同海域は、海洋資源や生物多様性を有しており、生態学的、経済・社会的、文化的に、また食糧安全保障上、極めて貴重な恩恵を人類に提供する。
しかし現在、汚染や乱獲、気候変動、生物多様性の損失など、世界的な危機に直面しており早急な保全が必要となっている。
同協定は、海洋の生物多様性の保全・持続可能な利用、海洋遺伝資源の公正な利益の配分、保護地域の設置、科学的な協力・能力の構築強化を法的拘束力のあるルールとして確立。
公海での経済活動の環境影響評価も予測し、持続可能な慣行を確保して、脆弱な海洋生態系への被害を最小限にするものである。
BBNJ協定の発効は、昆明・モントリオール生物多様性枠組目標や持続可能な開発目標14など、国際的な生物多様性目標達成を促進するための世界的な枠組を提供することになる。
【国際連合】