一般財団法人環境イノベーション情報機構
国際エネルギー機関、中東・北アフリカの電力需要が2000〜2024年に3倍増と報告
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2025.10.07 【情報源】/2025.09.18 発表
国際エネルギー機関(IEA)は、中東・北アフリカの電力部門を国ごとに分析した報告書を公表し、人口増と経済拡大につれ同地域の電力需要は大幅に伸び、今後も電源構成の転換を伴いつつ増加を続けるという見通しを示した。報告書の主な内容は以下の通り。
・2000〜2024年に電力需要は3倍に増加し、2035年までにさらに50%増加する見込み。
・次の10年の需要増加の40%は、高温と水不足という同地域の気候の特徴による冷房と淡水化のニーズが占め、その他の要因として都市化、工業化、輸送の電化、デジタルインフラの拡大が予想される。
・多くの国でエネルギー源の多様化政策がとられ、2035年までに石油火力発電は現在の20%から5%へと減少、再生可能エネルギーは約25%を占めるようになる見込み。再エネの変動性を考慮したバランスのよい再エネ組入れが重要。
・発電部門への投資は、世界平均の2倍発生している送配電ロス対策を中心に行われる予定。
・日本の平均の半分に届かない空調設備のエネルギー効率の改善が必要。
【国際エネルギー機関】