一般財団法人環境イノベーション情報機構
カナダ、健康的な環境を享受する権利の尊重や化学物質管理の強化に向けた施策を公表
【健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2025.08.12 【情報源】カナダ/2025.07.23 発表
カナダ環境・気候変動省は、2023年6月13日に改正された同国の環境保護法(CEPA)に基づく措置として、以下の施策をまとめた。これらについては、同省が2024年10月に原案を提示済みで、意見公募が行われていた。
・「健康的な環境を享受する国民の権利」を守るための実施枠組み:CEPAの執行に際して政府が同権利をいかに考慮するかについての指針を示したもの
・化学物質の管理における優先事項を示した計画:評価対象となる物質のリストや当該物質のリスクの評価や制御、管理を支援する取組などを盛り込み、国としての今後の化学物質対策の方向性を示したもの
・脊椎動物の動物実験における代替法の活用、使用動物数の削減又は動物の苦痛軽減(3R)戦略:上記の計画と連動しており、3Rの原則に沿った継続的な取組の指針となるもの
CEPAは「健康的な環境を享受する国民の権利」をうたっており、これを守るための実施枠組みや化学物質に対処するための計画、及び脊椎動物実験の3R原則に沿った取組の指針を策定することを政府に義務付けている。
【カナダ環境・気候変動省】