一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス環境庁、大部分の廃棄物犯罪は見過ごされていると報告
【ごみ・リサイクル 産業廃棄物】 【掲載日】2025.08.07 【情報源】/2025.07.23 発表
イギリス環境庁は、廃棄物業界・土地所有者・農家等が参加した「全国廃棄物犯罪調査2025」の結果を公表し、全ての廃棄物犯罪(違法な廃棄物処理場、輸出、投棄等)のうち報告されたのは僅か27%に過ぎないと報告した。調査の結果、土地所有者や農家の半分以上が廃棄物犯罪の被害を受けていると推定。
廃棄物犯罪の35%は組織犯罪グループによるもので、全廃棄物の20%がサプライチェーンのどこかで違法に処理されている可能性があるという。
廃棄物犯罪は人々や地域、経済に広範かつ重大な害を及ぼすとして、環境庁は廃棄物犯罪の阻止、環境保護、犯罪者の追跡を決意しており、犯罪者の特定・阻止のため24時間対応の事案通報ホットライン等を通じて当局への情報提供を呼びかけている。
政府は新たな法律の下、強力な抑止力として、廃棄物を違法に輸送・処理する悪質事業者に対し、最大5年の禁固刑を科すことを承認。
最近の例では、大規模な不法投棄に対し約7万9,000ポンドの罰金、違法な廃棄物処理場の運営に対し44週間の禁固刑が科された。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】