一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会、2040年に90%の排出削減を目指すEU気候法改正案を提出
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2025.07.22 【情報源】/2025.07.02 発表
欧州委員会は、温室効果ガス(GHG)純排出量を1990年比で90%削減するという2040年の目標を定めるEU気候法改正案を提出した。2021年に発効した同法は2050年までに気候中立達成というEUの公約と、2030年までにGHG排出を1990年比で少なくとも55%削減という中間目標を明記している。
EUは2030年目標の達成に向け順調に進んでいる。最新のユーロバロメーターは、EUの気候対策に対する市民の強い支持を示しているという。
提案された2040年の目標は、EUの新たな産業政策である「競争力コンパス」や「クリーン産業ディール」、「手頃なエネルギーに向けた行動計画」に沿って、現在の経済・安全保障・地政学的状況を十分に考慮し、クリーンエネルギー移行に必要な予測可能性と安定性を投資家や企業に与えるもの。
今回の案では2030年目標を基礎とし、2050年までの脱炭素経済への移行を視野に、より実際的で柔軟な目標達成の方法を提示している。
同案は今後、欧州議会と理事会に提出され、通常の立法手続きにより審議、採択される。
【欧州委員会】