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環境ニュース[国内]

欧州環境庁、土地の炭素吸収量は減っていると報告

水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2025.07.17 【情報源】/2025.06.30 発表

欧州環境庁(EEA)は、新たな報告書「欧州の土地の炭素吸収源の強化:現状と見通し」を発表した。

それによれば、「土地利用、土地利用変化及び林業部門(LULUCF)」は、2023年、CO2換算で198メガトンの炭素を吸収。
EUの温室効果ガス排出量の約6%を相殺している。
しかし、2014〜2023年の正味の年間平均炭素吸収量は、その前の10年と比較して30%減少。LULUCFの2030年目標の達成は危うくなっている。

以下のような要因がある。
・林分の成熟による炭素隔離率の低下
・経済及び政策的要因、伐木搬出に起因する伐採
気候変動森林火災・干ばつ・害虫など頻発する深刻な自然攪乱

一方で、以下のような適切な政策や対策を講じることで、LULUCFはヒトや自然に共通便益をもたらし、気候緩和における重要な役割を果たすことできる。
・泥炭地の排水回避などによる炭素貯蔵量の保全
・劣化した生態系の回復を含む森林・耕作地・草原の管理の改善
・造林・アグロフォレストリーなどを含む植林、居住地での植樹
・建築資材など長持ちする高価値の製品でのバイオマスの利用

【欧州環境庁】

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