一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会、ロシア産ガス・石油の輸入を段階的に停止するEU規則案を提示
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2025.07.02 【情報源】/2025.06.17 発表
欧州委員会は、「ロシア産エネルギーへの依存から脱却するためのロードマップ」(注)に沿ったEU規則案を提示した。以下のような移行措置を通じ、2027年末にかけてロシア産の又はロシアから直接、間接的に輸出されるガス(パイプライン経由)及び液化天然ガス(LNG)を段階的に停止するとともに、EUのエネルギー価格への影響を抑え、供給の安全保障に対するリスクを回避するという。
・2026年1月1日以降、新規契約に基づく輸入を禁止
・既存の契約については、短期契約に基づく輸入を2026年6月17日までに停止(内陸国向けの長期契約に紐付いた輸入を除く)、長期契約に基づく輸入を2027年末までに停止
・ロシアに拠点がある又はロシアの事業体の影響下にある顧客向けのLNGターミナルにおけるサービスの長期契約を禁止
・ロシア産ガスの透明性や監視、追跡確認を強化
また、同案には、ロシア産石油の輸入を2027年末までに完全停止する内容に加え、EU加盟国に対しガス及び石油の供給源を多様化するための計画の提出を義務づける規定もある。
(注)2025年5月採択
【欧州委員会】