一般財団法人環境イノベーション情報機構
フランス、国家自然再生計画の土台となる公開協議を開始
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2025.06.10 【情報源】/2025.05.23 発表
フランス政府は、劣化した生態系の回復をめざす国家自然再生計画を策定するため、広く国民の意見を募る公開協議を開始した。2025年8月までの3ヶ月間実施され、幅広い参加が得られるよう、オンラインでの意見提出やウェビナー、近隣あるいは広域規模の会議等、さまざまな場が用意されている。
EUが2024年6月に採択した「自然再生に関する規則」(自然再生法)は、加盟各国に2050年までの国家自然再生計画を策定するよう求めている。
今回の公開協議はその計画案の土台を築くために行われる。
生物多様性保全に特に重要とされる森林、湿地、河川・湖沼、農牧地等の再生計画を国民や関係者がともに構築することで、より意欲的な道筋を描くことができるとして、政府は再生活動の場所や方法、目的等について意見を表明するよう呼びかけている。
計画は2026年9月に欧州委員会に提出される見通しである。
フランスでは、2023年末に生物多様性国家戦略2030(SNB)が採択されており、国家自然再生計画もこの戦略の下で策定される。
【フランス環境省】