一般財団法人環境イノベーション情報機構
EU理事会と欧州議会、プラスチックペレットの意図しない環境放出の規制案に暫定合意
【環境行政 法令/条例/条約】 【掲載日】2025.04.24 【情報源】/2025.04.08 発表
EU理事会と欧州議会は、マイクロプラスチック汚染削減のため、プラスチックペレットの意図しない環境中への放出を規制する規則案に暫定的に合意したと発表した。・対象は関連事業者と輸送業者で、取扱施設ごとに放出防止を目的とするリスク管理計画の作成を義務付ける。計画には、荷造梱包や荷揚げ・荷下ろし時などの防止対策とともに、従事者の訓練、必要な設備などを記載する。放出事故の処理作業も義務となる。
・域内操業の域外運送業者は、対応のため域内に正式代表者が必要となる。
・事業者は基本的に認証を求められるが、零細事業者などは適合性の自己宣言でよいなど遵守確保のため企業規模別の配慮がある。
・近年プラスチックペレット輸送の3分の1以上が海上輸送によるため、EU理事会と欧州議会は、海運部門に対し適正な荷造梱包の確保と輸送・貨物関連情報の提供を求める条項を設けた。
今後EU理事会と欧州議会の正式承認を経て、官報登載後2年で適用開始される。海運部門は1年延期される。
意図せず環境中に放出されるマイクロプラスチックのうち、プラスチックペレットは塗料、タイヤに次ぐ。
【EU理事会】