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環境ニュース[国内]

国連食糧農業機関、植物や林木の遺伝的多様性が危機と報告

自然環境 その他(自然環境)】 【掲載日】2025.04.14 【情報源】/2025.03.26 発表

国連食糧農業機関FAO)は、植物や林木の遺伝資源の保全や持続可能な利用等に関する2つの白書を公表した。
遺伝的多様性が脅かされていると報告し(注)、アグリフードシステムなどを支えている遺伝資源の喪失を防ぐことが急務だと警鐘を鳴らしている。

各白書と要点は以下のとおり。

食料・農業のための世界植物遺伝資源白書
・植物の多様性が失われていることやデータ面の不足が大きな課題である。
遺伝資源の保存推進、世界の種子市場の拡大、種子システムの改善といった成果はみられた。
遺伝資源の保全や利用に関する人的、制度的な能力は向上してきたが、地域や組織によって進展に差がある。

世界林木遺伝資源白書
・林木遺伝資源に関する情報の利用可能性や、樹木や木本植物種についての調査はまだ十分ではない。
・普遍種とは対照的に、希少種絶滅危惧種遺伝的多様性は大きく失われている。
・多くの国では種子やその他の繁殖材料が不足している。
・林木遺伝資源持続可能な開発に貢献していることの重要性に対する国際的な認識が低く、人的、財政的な資源も不足している。

(注)例として、調査されたすべての分類群のうち40%以上が、以前に栽培されていた地域や自然に育っていた地域のうちの少なくとも一つで存在しなくなっている、樹木種の約3分の1が絶滅の危機に瀕している、ことが挙げられている。

国連食糧農業機関

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