一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州環境庁、メタン排出削減にはさらなる取組が必要と報告
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2025.03.18 【情報源】/2025.02.27 発表
欧州環境庁(EEA)はブリーフィング「欧州のメタン、気候変動、大気質」を発表し、欧州のメタン排出は減少傾向にあるが、世界のメタン排出とその影響は増加しつつあり、排出の管理と削減には一層の行動が必要であると報告した。メタンには人為起源と自然起源の排出源があり、主な人為起源である農業、廃棄物、エネルギーの 3部門 が世界のメタン排出の 60% を占めている。
自然起源では湿地が最大の排出源である。
ブリーフィングによれば、EUのメタン排出は減少しているとはいえ温室効果ガス全体の 12% を占め、依然、主に気候変動と地表オゾン汚染の 2つ の側面で大きなリスクである。
気候変動:
メタンは強力な温室効果を持ち、地球温暖化の大きな要因である。
地表オゾン:
メタンは健康、生態系、農業に有害な地表オゾンの前駆物質であり、オゾンは呼吸器疾患や早死、EUで毎年最低 20億ユーロ 相当の食用作物への被害などを引き起こす。
EUの都市人口の 94% が世界保健機関(WHO)の基準値を超えるオゾンに曝露しており、これを下げることで年間 7万人 の早死を防ぐ可能性がある。
【欧州環境庁】