一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連環境計画、タンガニーカ湖流域の生物多様性を保護
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2025.03.17 【情報源】/2025.02.26 発表
国連環境計画(UNEP)は、タンガニーカ湖に隣接する 4ヶ国(ブルンジ、コンゴ民主共和国、タンザニア、ザンビア)との連携を強化し、この流域の生物多様性への脅威を評価及び対処する 5ヶ年計画 を開始する。これにより、3つの特定保護地域の最も重要な保全区域を保護し、さらに保護地域やその緩衝地帯での天然資源の持続可能な利用を促進させる。
この取組は 2003年 に採択された「タンガニーカ湖の持続可能な管理協定」に基づくもので、許容可能な漁業慣行の基準確立や漁場管理における地域の関与強化も含む。
タンガニーカ湖流域は人口 1,000万人超。世界の生物多様性のホットスポットとして知られているが、その生物多様性は人口増や天然資源の利用拡大、気候変動により悪化している。
また世界各地で、農業や廃水による栄養素汚染、乱獲、侵入種の移入など、不適切な管理に起因する湖沼の劣化が報告されており、この 100年 で淡水種の個体数は 約84% 減少。淡水の生物多様性の減少率は、陸地・海洋の生物群系の 2倍 になっている。
【国連環境計画】