一般財団法人環境イノベーション情報機構
フランス、藻類産業発展へのロードマップを発表
【地球環境 その他(地球環境)】 【掲載日】2025.03.12 【情報源】/2025.02.25 発表
フランス政府は国内の藻類産業の発展に向けたロードマップを発表した。炭素を吸収し酸素を放出する藻類は気候変動や海洋酸性化の対策として、またたんぱく質、リンやカリウム等の栄養素を豊富に含むことから、持続可能な食料や肥料、医薬品、プラスチックに変わる素材、エネルギー源としても期待が高まっている。
現在、フランスはEU第二の藻類生産国として年間約7万トンを生産しているが、環境を守りつつ拡大発展させるための課題と解決へのビジョンをロードマップは示している。
対象は海水・淡水の大型藻類、微細藻類、シアノバクテリアで、様々な生産形態(天然藻類の海上や海岸での採取、養殖等)が考慮されている。
関係者らの協力のもと、発展への障害等を検討した結果、5項目の優先作業分野が特定された(規制とガバナンスの改善、企業の強靭性・競争力の強化、科学研究やプロジェクトのギャップ克服、社会的関心の向上、フランスの卓越性促進)。
今後、ロードマップに基づいてこの分野ごとの具体的行動が専門作業部会で決定される。
【フランス環境省】