一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州環境庁、EU環境・気候・持続可能性2030年目標達成には断固たる措置が必要と報告
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2025.03.11 【情報源】/2025.02.20 発表
欧州環境庁(EEA)は、EU第8次環境行動計画(EAP)の2030年気候・環境・持続可能性目標達成に向けた進捗状況の評価報告書(2024年版)を公表し、EUは主要分野で着実に進展しているが、循環型経済の推進や生物多様性減少の回復等において断固たる措置が必要だと指摘した。進捗状況は、気候中立・資源効率の高い経済・生物多様性消失の回復・汚染削減の分野を 28 の指標と目標に基づき評価。
報告によると、GHG排出削減、大気質向上、経済のグリーン化、グリーンボンド促進、エコ・イノベーション拡大等の指標で進展。
しかし大半の指標は 2030年目標達成の軌道から外れている可能性が高く、4つの指標(土地利用・土地利用変化・林業からのGHG排出、循環型素材の利用倍増、有機農地 25%、EU消費フットプリントの大幅削減)は完全に軌道から外れているという。
報告書では、合意された法律と審議中の法案の大胆な実施が急務と強調。
また必要な新規取組の立上げ、環境政策の継続的な主流化による体系的な変革の実現等の重要性も認めている。
【欧州環境庁】