一般財団法人環境イノベーション情報機構
(仮称)いちき串木野市及び薩摩川内市における風力発電事業(改定版)に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見を提出
【環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2025.02.03 【情報源】環境省/2025.01.31 発表
環境省は、「(仮称)いちき串木野市及び薩摩川内市における風力発電事業(改定版)環境影響評価準備書」(合同会社NWE-09インベストメント)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。この事業は、鹿児島県薩摩川内市及びいちき串木野市において、最大で出力 72,000kW(単機出力 4,300kW×18基程度)の風力発電所を設置するもの。
環境大臣意見では、
[1]本事業の工事計画は、土工量が著しく多くなっているとともに、多量の残土の一部を対象事業実施区域内に設置する土捨場にて処分する計画となっていることから、切土量及び盛土量を可能な限り少量化し、土捨場について工事計画の見直し等により土地の改変を最小限に抑制すること
[2]対象事業実施区域及びその周辺は、クマタカのペアの飛翔が複数確認されていることから、クマタカの生息状況の事後調査においては、繁殖状況やクマタカの干渉行動(排他的行動)に着目しての実施、調査の頻度を現状計画よりさらに増やし、より精緻な情報を把握するとともに、目視確認以外にもレーダーやカメラ等の機器等の活用も検討すること
[3]対象事業実施区域内では、エビネ属を含む重要な植物が確認されているため、重要な植物への影響を回避又は極力低減するための更なる確認、検討を進めること
等を求めている。
【環境省】