一般財団法人環境イノベーション情報機構
コペルニクス気候変動サービス、2024年は初の産業革命前比1.5℃超えと報告
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2025.01.28 【情報源】/2025.01.10 発表
コペルニクス気候変動サービス(C3S)は、2024年 の世界平均気温は 1850年 の記録開始以降で最高となり、産業革命前と比べた上昇幅が初めて 1.5℃ を超えたと報告した。人為的要因のほかエルニーニョ・南方振動(ENSO)が影響したという。
2024年 の観測記録の要点は以下の通り。
<地表温度>
・世界平均気温は過去最高の15.10℃で、2023年を0.12℃上回った
・産業革命前からの上昇幅は1.60℃で、初めて1.5℃を超えた
<海面水温>
・極地以外の海洋の平均は過去最高の20.87℃で、1991〜2020年の平均を0.51℃上回った
<その他>
・大気中の二酸化炭素とメタンの濃度は過去最高を記録した
・南極の海氷面積は 6〜10月 に過去 2番目 の少なさ、11月に過去最低を記録し、北極では 8月以降 1991〜2020年 の平均を下回り、9月 には過去 5番目 の少なさだった
2024年のデータ公表に際し、C3Sと欧州中期予報センター(ECMWF)、アメリカ航空宇宙局(NASA)、アメリカ海洋大気庁(NOAA)、イギリス気象庁、バークレーアース、世界気象機関(WMO)は、公表時期をそろえることでこの状況の深刻さを強調した。
【コペルニクス気候変動サービス】