一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス、廃棄物焼却施設の新築基準を強化へ
【ごみ・リサイクル その他(ごみ・リサイクル)】 【掲載日】2025.01.20 【情報源】/2024.12.30 発表
イギリス政府は、廃棄物焼却施設の建設計画は厳しい地域・環境基準を満たした場合のみ認可すると発表した。過去14年間、イングランドではリサイクル率が伸び悩んでいる。2022-2023年度に自治体が収集した廃棄物の約半分は焼却され、リサイクルされたのは僅か4割だった。
新規事業は効率を最大化し、経済成長、炭素中立、循環型経済への移行を促す必要がある。
新基準では、事業者は埋立処分される非リサイクル廃棄物量の削減または非効率な旧式設備の代替が可能なことを実証するとともに、CO2回収への対応、熱の利用方法を説明する必要がある。
本日発表されたデータによれば、建設計画に対する新要件は国内の廃棄物処理能力に悪影響を及ぼさず、埋立処分量は減少するという。
廃棄物焼却の熱輸出と炭素回収への投資は設備の効率向上、政府が掲げるクリーンエネルギー大国の目標実現に役立つ。
政府は新規プラントができるだけ早く熱を輸出できるよう奨励する方法を検討するとしている。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】