一般財団法人環境イノベーション情報機構
地球環境ファシリティ、アグリフードシステムの課題解決に6,800万ドル供与へ
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2025.01.16 【情報源】/2024.12.24 発表
地球環境ファシリティ(GEF)は、22の開発途上国における、生物多様性損失や地下水管理、気候変動、土地劣化、汚染の課題に対処するためのプロジェクトに対し、総額6,800万ドルの資金供与を承認した(注)。生物多様性や社会的包摂、土地や水の管理、有害化学物質の使用削減に係る世界的な目標の達成を後押しすべく、さらに2億7,300万ドルの協調融資が予定されている。
国連食糧農業機関(FAO)がこれらの国の資金調達などを支援しており、資金は以下に充てられる。
・GEF小規模助成プログラム(環境保全や持続的な生計の促進のために地域社会が実施する取組に対して出資や技術支援を行う取組)
・生物多様性:生物多様性の向上、気候変動耐性の強化、持続不可能な漁業や農業への対処、絶滅の危機にある淡水魚の保護など。
・土地や水:帯水層系における管理改善、水田の持続可能な管理を通じた土壌改善など。
・化学物質:バイオエコノミー等を通じた観光業における持続可能な慣行の促進、農薬の使用低減と気候変動に強い農業生態学的慣行への移行など。
(注)GEF信託基金や最後発開発途上国基金(LDCF)、グローバル生物多様性枠組基金(GBFF)を通じた資金供与となる。
【国連食糧農業機関】