一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会、食品接触材へのビスフェノールAの使用禁止を採択
【健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2025.01.15 【情報源】/2024.12.19 発表
欧州委員会は、健康への影響が懸念される化学物質ビスフェノールA(BPA)を、食品・飲料に接触するすべての材料に使用することを禁ずる規制案を採択した。BPAはプラスチックや樹脂の製造に用いられる物質で、生殖毒性や内分泌かく乱性が指摘されてきた。
この禁止は加盟国の承認をすでに得ており、EU理事会と欧州議会による審査期間を経て、欧州食品安全機関(EFSA)による最新の科学的評価を考慮している。
EFSAは、BPAが免疫系に有害な影響を及ぼす可能性を報告している。
EUでは、すでに哺乳瓶や同様の乳幼児用製品へのBPAの使用が禁止されている。
今回の禁止措置により、金属缶の内側コーティング、再利用可能な飲料用プラスチックボトル、配水クーラー、各種台所用品などにも使うことができなくなる。
大部分の製品には18ヶ月間の段階的廃止期間が設けられる見込み。BPAだけでなく他の有害なビスフェノール類も対象となる。
【欧州委員会】