一般財団法人環境イノベーション情報機構
(仮称)出水ウィンドファーム事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見を提出
【環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2024.11.18 【情報源】環境省/2024.11.15 発表
環境省は、「(仮称)出水ウィンドファーム事業環境影響評価準備書」(日本風力サービス株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。この事業は、鹿児島県出水市において、最大で出力 60,200kW(単機出力 4,200〜4,300kW × 最大14基)の風力発電所を設置するもの。
環境大臣意見では、
[1]対象事業実施区域の周辺では、国内希少種であるクマタカのペアによる営巣が複数確認されており、風力発電設備の設置予定箇所付近の尾根では、衝突リスクが比較的高いと考えられる追出しや逃避等の干渉行動が確認されていることなどから、クマタカ等の重要な鳥類に対する知見を有する専門家等による検討会を設置し、クマタカ等の重要な鳥類の営巣及び繁殖、風力発電設備への衝突、移動の阻害等に関する環境保全措置や事後調査等に係る助言を踏まえて事業を実施すること
[2]本事業の工事計画は大規模な土地の改変が行われ、土工量が著しく多くなっていることから、切土量及び盛土量を可能な限り少量化するとともに、土地の改変を最小限に抑制すること
[3]対象事業実施区域及びその周辺の沢筋等において、国内希少種であるコガタブチサンショウウオ等の重要な両生類が確認されていることから、工事計画の見直しを実施した上で、沈砂池の設置等の適切な環境保全措置を実施すること
等を求めている。
【環境省】