一般財団法人環境イノベーション情報機構
EU、新データネットワークへの移行により農業持続可能性のデータ収集向上へ
【環境一般 調査/研究】 【掲載日】2024.11.13 【情報源】/2024.10.25 発表
欧州委員会は、農業持続可能性データネットワーク(FSDN)に関する新規則を採択した。2025年以降、農業会計データネットワーク(FADN)からFSDNへ移行する。FADNは年間 8万以上 の農家からミクロ経済・会計データを収集してきたが、FSDNでは環境・社会的問題に関する持続可能性データが追加される。
FSDNは様々な情報源からの情報へのアクセス・利用を可能にし、農家や国の行政の負担軽減に役立つ。
また、農業慣行や環境影響、経済パフォーマンス等に関し、FSDN、CAP(共通農業政策)戦略計画、IACS(統合管理コントロールシステム)からの情報をまとめることで、より完全な全体像を示し、情報に基づくより良い意思決定を可能にする。
実施されれば、農家が農場所有の持続可能性パフォーマンスの分析を向上させる新たな機会となり、より持続可能で競争力ある農業部門が促進されるという。
FSDNへの円滑な移行に向け、同規則には段階的な実施方法、枠組の見直し・調整のための改正条項、資金支援等も盛り込まれている。
【欧州委員会】