一般財団法人環境イノベーション情報機構
PFOS等含泡有消火薬剤全国在庫量調査の結果を発表
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2024.11.05 【情報源】環境省/2024.11.01 発表
環境省は、残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約の国内実施計画の改定に併せて、化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)の
第一種特定化学物質である
「ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)」、
「ペルフルオロオクタン酸(PFOA)」又は、
「ペルフルオロヘキサンスルホン酸(「PFHxS」)」
を含有する泡消火薬剤について、全国の在庫量を把握するための調査を実施した。
今回、この調査の結果を取りまとめ発表した。
※PFOS、PFOA、PFHxS(「PFOS等」)は、熱的・化学的安定性、疎水性及び疎油性を持ち、泡消火薬剤や半導体の製造等に用いられてきた化学物質。
ストックホルム条約において規制対象物質とされており、国内でも、それぞれ、2010年、2021年、2024年に化審法の第一種特定化学物質に指定され、製造・輸入等が禁止されている。
調査の対象:
PFOS等を含有する泡消火薬剤が使用されている消防機関、空港、自衛隊関連施設、石油コンビナート等、その他の施設
調査結果概要:
・全国合計のPFOS含有泡消火薬剤量は 185.0万L となり、前回の令和2年度の調査時 338.8万L から 約45%減少。
また、泡消火薬剤中のPFOS含有量は全国合計 11.45t となり、前回の令和2年度の調査時 17.82t から 約36%減少した。
・全国合計のPFOA含有泡消火薬剤量は 23.9万L となり、また、泡消火薬剤中のPFOA含有量は全国合計 0.012t となっと(前回の令和2年度の調査では、PFOA含有泡消火薬剤量は調査対象外であった)。
・PFHxSについては、全国で同物質を含有する泡消火薬剤が確認されなかった。
【環境省】