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環境ニュース[国内]

北大大学院工学研究科実験室内で未承認の放射性同位元素入り容器を発見

エネルギー 原子力】 【掲載日】2003.04.25 【情報源】文部科学省/2003.04.22 発表

 平成15年4月17日、北海道・札幌市にある北海道大学大学院工学研究科集積電子材料高電圧実験室内で、未承認の放射性同位元素が入っていると思われる容器が発見された。
 大学側は独自に放射線量測定や容器が置かれた状況の調査を実施した後で、同月22日に文部科学省に内容を報告した。
 発見されたのはブロック、板に囲まれて保管されていた茶筒型の線源容器8個で、大学側の測定によると、線源容器周辺の床30センチ四方でバックグラウンドの10倍から20倍程度の放射能汚染がみられた。
 また大学が実施した退職者からの聞き取り調査によると、容器の中身は昭和31年以前に入手したコバルト60と昭和35年頃に購入したストロンチウム90である可能性が強いという。
 報告を受けた文部科学省は、発見後5日も経ってから連絡があった点について北海道大学を厳重注意したが、容器の内容が未承認とみられ、さらに発見場所である実験室が放射線管理区域外で、放射線障害防止法の法令報告事象に該当するため、10日以内に文部科学大臣あてに正式報告を求めるなど、必要な措置をとる方針。
 なお見つかった容器は現在ビニール袋に封入され、施錠した実験室に保管されているが、今後改めて専門機関による測定、線源の回収が行われる予定。
 文部科学省としては線量率、汚染ともに低く、これまで人や周辺環境への影響はなかったものとみている。【文部科学省】

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