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環境ニュース[国内]

六ケ所村使用済燃料受入れ・貯蔵施設で3か所めの漏水箇所を発見

エネルギー 原子力】 【掲載日】2003.04.22 【情報源】原子力安全・保安院/2003.04.21 発表

 日本原燃(株)の六ケ所村使用済燃料受入れ・貯蔵施設で平成15年4月19日夕方、燃料移送水路の漏えい検知装置の警報が発報し、水路ピットA検知管で2秒間に1滴程度、放射能を含んだ水が漏えいしていることが発見された。
 日本原燃が燃料移送水路ピットAを調査した結果、4月21日にピットA南壁下部1か所で漏えいが起こったことが特定され、現在、この漏えい箇所には止水措置を施し、出水を停止している。また、漏えい検知装置から排出された水については、液体廃棄物処理施設で処理され、環境への影響はないという。
 六ケ所村使用済燃料受入れ・貯蔵施設ではプール底部の溶接部分で不適切な溶接が原因となり、平成13年7月以降、PWR燃料用貯蔵プールで5か月以上にわたって漏水があったことが確認されているほか、15年2月7日にも燃料送出しピットで漏水が確認されている。
 今回漏えいが起こった燃料移送水路ピットAについては、燃料送出しピット漏えい箇所と同様の不適切な施工が行われた可能性のある22か所について、15年4月以降に詳細表面点検や一部のフェライト量測定を実施していたところであったため、今回の漏水発覚後の対応としては、実施ずみのフェライト量測定結果の中で異常のみられた5か所について詳細調査を行い、うち南壁下部1か所で1ミリ程度の傷を特定したもの。
 なお日本原燃は燃料移送水路の施工元請け会社などからの施工時の状況の聞取り調査を進めるとともに、漏えい箇所については、レプリカの採取による欠陥表面状態の観察や、超音波探傷検査による漏えい部の内部状況調査を行い、今後の調査の進め方や対策をとりまとめる予定。
 一方、4月21日付けで日本原燃から漏水箇所特定の報告を受けた原子力安全・保安院は、同社に対して原因究明を適切に行うよう指導するとともに同院職員が引き続き点検作業に立会い、点検作業が確実に実施されることを確認すると発表した。【原子力安全・保安院】

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