一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境省ナッジ事業の結果を公表
【環境一般 その他(環境一般)】 【掲載日】2024.06.10 【情報源】環境省/2024.06.07 発表
環境省は、2050年カーボンニュートラル及び2030年度削減目標の実現に向け、脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動、「デコ活」を推進している。今回、その一環として実施している「ナッジ×デジタルによる脱炭素型ライフスタイル転換促進事業」で採択された事業者のうち、株式会社サイバー創研及び株式会社電力シェアリングが令和5年度に実施した、(1)上げ・下げDR(デマンドレスポンス)を通じて家庭の電力消費を再生可能エネルギーの比率の高い、晴れた昼間の時間帯へシフト(昼シフト)してCO2排出削減を実現すること、および、(2)街中の充電スポットにおける電気自動車(EV)の充電を再生可能エネルギーの比率の高い、晴れた昼間の時間帯へシフト(昼充電)することに関する予備的な実証実験の結果を公表した。
それによると、(1)については、節電や昼シフトに関する意識が統計的有意に高まることが実証された。また、(2)については、再生可能エネルギーの有効利用とCO2排出削減に資する昼充電の意義を伝え、昼充電の実施に応じた少額の金銭的インセンティブを付与することで、昼シフト・上げDRの効果としての「昼充電実施者の増加率」が統計的有意に高まることが実証された。
今後は、上記の結果を踏まえて、実施期間や規模、介入内容を見直し、地域毎の再生可能エネルギーの有効活用とCO2排出削減の実現に向けて、エネルギー事業者、EVのユーザー団体や充電サービスに関わる事業者、昼充電に係る団体、複数の地方公共団体等との連携により、令和6年度において社会実装時のビジネスモデルを念頭に更なる実証実験を実施する予定としている。
【環境省】