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環境ニュース[国内]

首都圏で排出された産廃70.5万トンが首都圏外で最終処分 12年度実績

ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2003.04.18 【情報源】環境省/2003.04.17 発表

 環境省は平成15年4月17日までに、平成12年度の首都圏の廃棄物の広域移動状況についての調査結果をまとめ、発表した。
 調査結果によると、12年度に首都圏で排出され、最終処分された一般廃棄物260.5万トンのうち、12.9%にあたる約33.6万トンが排出された都県外に搬出され、更にその74.4%にあたる25万トンが首都圏外に搬出されていた。
 12年度に全国の市町村が民間事業者などに最終処分を委託し、都道府県外に搬出された一般廃棄物の量は52.6万トンであるため、首都圏からの搬出量33.6万トンはその63.9%を占めていることになる。
 都県別にみると、県外搬出量・首都圏外搬出量は埼玉県、神奈川県、千葉県が多く、県外搬出の割合が高かったのは埼玉県(41.3%)、栃木県(25.8%)、茨城県(22.2%)。首都圏外の移動先としては、福島県、長野県、秋田県に運搬され最終処分されている量が多く、福島県には7万6,000トン、長野県には5万3,700トン、秋田県には5万1,300トンが搬出されていた。
 一方、12年度に首都圏から中間処理のために排出都県外に搬出された産業廃棄物量は954.1万トン(うち552万トンが東京都からの搬出)で、首都圏外に移動したものは71.8万トン、また最終処分のために首都圏の排出都県外に搬出された産業廃棄物量は123.6万トンで、首都圏外に搬出量はこの6割の約70.5万トンにのぼった。東京都で発生した産業廃棄物中間処理のため、いったん埼玉県、神奈川県、千葉県に搬出された後、首都圏域外に運搬されて最終処分されている状況が伺えるという。
 産廃の種類別に見ると、中間処理目的の搬出の場合、がれき類汚泥の2品目だけで約6割を占め、最終処分目的の搬出では、汚泥廃プラスチック類がれき類、ガラスくず・陶磁器くずの4品目で約8割を占めるのが特徴となっている。【環境省】

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