一般財団法人環境イノベーション情報機構
イボキン、国内初となる風力発電機ブレードの100%リサイクルに成功
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2024.04.17 【情報源】企業/2024.03.13 発表
解体工事・産業廃棄物処理・金属リサイクル事業を行う株式会社イボキンは、風力発電関連事業を行うアチハ株式会社とともに、風力発電機の解体工事で不用になったガラス繊維強化プラスチック(GFRP)製の風力発電機ブレードを、国内のセメント工場でセメント再資源化処理を行い、国内で初めて、トレーサビリティが取れた100%リサイクルに成功したと発表した。従来、風力発電機ブレードは風力発電機解体後に適切な処理方法が存在しなかったため、ほぼ埋め立て処分が行われていた。今回の工事では、イボキンとアチハが風力発電機を解体。解体後に回収したブレードをイボキン本社工場でセメント工場が受入しやすいように中間処理を行う。それを太平洋セメントグループの敦賀セメント株式会社で、セメント製造設備であるロータリーキルンで熱源利用(サーマルリサイクル)し、さらにガラス繊維を多く含有する焼却残さは、ローターキルン内で溶融、焼成され、セメントクリンカ(中間製品)の原料として取り込む(マテリアルリサイクル)ことで、100%有効活用を実現した。
【株式会社イボキン】