一般財団法人環境イノベーション情報機構
ダイオキシン類を含む水底土砂の排出基準と排出方法を設定へ 意見募集中の海洋汚染防止法施行令の改正案
【健康・化学物質 ダイオキシン】 【掲載日】2003.04.15 【情報源】環境省/2003.04.15 発表
環境省は「海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律(海洋汚染防止法)施行令」の改正案を公表し、この案について平成15年4月28日まで意見募集を行うことにした。水底底質のダイオキシン類に関する環境基準が制定され、基準を上回るケースではしゅんせつなどの対策実施が今後見込まれることから、しゅんせつの結果、ダイオキシン類を含む水底土砂が大量排出される可能性が高い。
このため環境省の「水底土砂に係る処分方策基礎調査検討委員会」ではダイオキシン類を含む水底土砂を海洋汚染防止法の体系の中に位置付け、早急に規制措置を講じる必要があると提言。今回の改正はこの提言を受け、ダイオキシン類を含む水底土砂の排出基準と排出方法に関する規制を設定するためのものだ。
水底土砂のダイオキシン類に関する排出基準は、ダイオキシン類対策特別措置法に基づく水質排水基準値を援用し、検液1リットルにつき10ピコグラムとされ、またこれ以上ダイオキシン類を含む水底土砂については、海洋に流出・浸出しないよう海域としゃ断されている埋立場所以外への排出を禁止し、海洋投入処分も禁止するとされている。
意見は郵送、FAX、電子メールで受付けている。【環境省】