一般財団法人環境イノベーション情報機構
石綿の代替化一部を除いて可能 検討委員会の報告書まとまる
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2003.04.11 【情報源】厚生労働省/2003.04.04 発表
代替化の困難な石綿製品の範囲を絞り込むために設置された、厚生労働省の石綿の代替化等検討委員会による報告書が平成15年4月4日までにまとまった。石綿のうち、クロシドライト(青石綿)、アモサイト(茶石綿)についてはすでに平成7年に製造・使用が禁止されているが、クリソタイル(白石綿)については使用が続けられてきた。しかし厚生労働省はクリソタイルも原則として使用禁止を進めたい方針で、14年12月にこの検討委員会を設置していた。
報告書では、押出成形セメント板、住宅屋根用化粧スレート、繊維強化セメント板、窯業系サイディング、石綿セメント円筒−−などの石綿含有建材、断熱材用接着剤、ブレーキ、クラッチの摩擦材については、石綿の使用が不可欠なものではなく、技術的に代替化が可能であると結論。一方、耐熱・電気絶縁板とジョイントシート・シール材の一部は石綿の使用が必要で、現時点で代替可能なものと代替困難なものを明確に区別することはできない、と報告されている。【厚生労働省】