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環境ニュース[国内]

2006年FIFAワールドカップ ドイツ大会のコンセプトは「グリーンゴール」

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2003.04.10 【情報源】/2003.03.31 発表

 3月31日、フランクフルトにおいて、2006年FIFAワールドカップドイツ大会組織委員会のベッケンバウアー会長とドイツのトリッティン環境大臣が会見を行い、ドイツで開催される2006年FIFAワールドカップにおける環境コンセプト「グリーンゴール」を発表した。
 「グリーンゴール」は、大会における水、廃棄物、エネルギー、交通分野における具体的な環境負荷削減のための目標数値を定めたもの。この数値は、「ワールドカップ開催競技場におけるエネルギー、水、廃棄物発生に関する第1次分析」「交通予想」並びに「コスト計算を考慮した環境対策の可能性」を元に算出されている。

・水
ワールドカップ会場における水の需要は、約4.2万立方メートルと計算されている。飲料水の利用削減のための具体的な計画として、雨水、井戸水などの利用度を20%高める、フィールドにおける散水の最適化、衛生施設における水の節約、水道管等の定期的な整備が行われる。
廃棄物
大量の廃棄物は、リターナブル容器の使用や廃棄物管理等を通じて削減する。
・エネルギー
競技場におけるエネルギー需要は、20%削減することを求められる。また、電力はできる限り、再生可能エネルギーで賄われる。2006年FIFAワールドカップ国内スポンサーの電力会社「EnBW AG」により、再生可能エネルギーが提供される。
・交通
近距離公共交通機関の利用割合を50%に高める。
・気候ニュートラル
同大会では、約10万トンの温室効果ガスが排出すると考えられており、これを温暖化対策への投資を通じて相殺する。これは、2006年FIFAワールドカップが、「気候ニュートラル(カーボンニュートラル)」が行われる世界初の大規模スポーツイベントとなることを意味する。

 「グリーンゴール」は、ドイツ連邦環境省の協力のもと、エコ研究所(Oeko-Institut)と組織委員会が共同で開発したものである。ドイツ連邦環境財団(Deutschen Bundesstiftung Umwelt)は、コンセプト開発に9万ユーロ(1080万円)を助成、さらに実行のために30万ユーロ(3240万円)を助成することになっている。また、ワールドカップ組織委員会も30万ユーロを出資する。大会組織委員会とエコ研究所は、ワールドカップ開催地と競技場に対し、「グリーンゴール」実現のためにアドバイスを行っていく。さらなる課題は、スポンサー企業をこの環境コンセプトに参加させていくことである。【ドイツ連邦環境省】

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