一般財団法人環境イノベーション情報機構
ダイキン、溶融塩電解によりCO2をアセチレンとして再利用できることを実証
【エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2023.12.07 【情報源】企業/2023.11.15 発表
同志社大学とダイキン工業株式会社は、溶融塩電解により二酸化炭素(CO2)を合成樹脂の原料や金属の溶接で使用するアセチレンとして再利用できることを実証した。溶融塩電解は、高温の溶融塩のなかで電気分解する方法。今回、両者の共同研究により、特定の金属塩化物と金属酸化物からなる高温の溶融塩にCO2を投入し、電気分解を行うことで、アセチレンの主原料であるカーバイドが合成できることを発見した。このカーバイドと水を反応させることで、アセチレンを生成することが可能。
今回の成果は、2023年11月12〜16日に京都市で開催された溶融塩国際会議「2023 Joint Symposium on Molten Salts(MS12)」において、同志社大学とダイキンが共同で発表している。
将来的には、CO2を大量に排出する火力発電所や製鉄所などにこの技術を活用することで、大気に排出されるCO2の削減に貢献することが期待できる。今後は社会実装に向け、製造プロセスやエンジニアリングの研究を進めていくとしている。
【ダイキン工業株式会社】