一般財団法人環境イノベーション情報機構
イオン、ごみ処理施設で生じるCO2をイチゴ栽培に利用する実証開始
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2023.12.04 【情報源】企業/2023.11.13 発表
イオン直営農場の運営および農産物の生産委託に取り組むイオンアグリ創造株式会社と株式会社タクマは、一般廃棄物処理施設で発生する燃焼ガスに含まれるCO2を施設園芸に供給・利用する技術の実用化をめざし、町田市バイオエネルギーセンターの熱回収施設およびバイオガス化施設から出る燃焼ガスを用いて、イチゴ栽培の実証を行うことに合意した。この技術の実現により、一般廃棄物処理施設で生み出される電気、熱、CO2を大規模施設園芸に利用するトリジェネレーションシステム(※)の実用化を目指す。
(※)発電において発生する電力、熱に加えて、燃焼ガスに含まれる二酸化炭素(CO2)を植物の育成促進に有効活用するエネルギー供給システムで、電気・熱・CO2の3つ(トリ)を利用する仕組み
実証では、トリジェネレーションシステムの技術を一般廃棄物処理施設から発生する燃焼ガス(「焼却施設の燃焼ガス」と「バイオガス化施設のバイオガスエンジンの燃焼ガス」)に適用し、温室にて農作物(イチゴ)の育成を評価するとともに、収穫された農作物の安全性評価を行う。
トリジェネレーションシステムを確立するとともに、町田市バイオエネルギーセンターでの取り組みを全国の地方自治体へ展開し、国内のCO2排出量の削減につなげることを目指す。
実証期間:2023年(同年11月実証開始)〜2026年度(予定)
【イオン株式会社】