一般財団法人環境イノベーション情報機構
東レ、環境負荷を低減する印刷・離型・粘着加工用新規PETフィルムを創出
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2023.02.06 【情報源】企業/2022.12.15 発表
東レ株式会社は、溶媒由来のCO2排出をゼロ化できる水系塗料や無溶媒塗料に対して、優れた塗布性と強固な密着性を両立した新規PETフィルムを創出した。製造時の脱炭素化が望まれている離型フィルムや粘着フィルム、印刷用フィルム、包装用フィルム、車載用フィルムなどを中心に、環境配慮型フィルム製品の普及に貢献すべく、2023年度中の国内工場での生産化を目指していく。東レが開発した新規PETフィルムは、水と親和性の高い親水成分と、塗料に含まれる樹脂と親和性の高い疎水成分をナノサイズで分散させた極薄い層を表面に形成させることで、水系塗料に対する良好な塗布性と、水が乾燥した後の塗布膜との密着性を両立した。
同フィルムは、各塗料メーカーから提案されている多種多様な水系塗料に対して、優れた塗布性と密着性を発現することを実証済み。また、VOCフリー塗料のもう1つの形態である無溶媒塗料に対する塗布性と密着性にも優れている。
同フィルムを用いることで、VOCフリー塗料の積極的な使用が可能となり、塗料に含まれる有機溶媒由来のCO2排出をゼロにすることができる。
【東レ株式会社】