一般財団法人環境イノベーション情報機構
トクヤマ、バイオマス燃焼灰の有効活用とCCSの実現に向け伊藤忠エネクスと共同研究覚書を締結
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2023.01.30 【情報源】企業/2022.12.21 発表
株式会社トクヤマは、伊藤忠エネクス株式会社と、バイオマス発電所から排出される燃焼灰の有効活用を、共同で研究することに合意したことを発表。脱化石燃料の動きをふまえ、近年増えつつあるバイオマス発電所から排出される燃焼灰(フライアッシュ)は、カリウム等を含有するためセメントでの再利用に制約があり、その処分が課題となっている。同社では、2020年からCO2の固定化を含めたフライアッシュの有効活用の技術開発に取り組んできた。
共同研究では、伊藤忠エネクスの関連会社が販売する建設資材(商標:リサイクルビーズ)の原料として、株式会社トクヤマで開発中の技術によりCO2を吸着させたフライアッシュを活用し、リサイクルビーズ製造時にもCO2を吸収させ、バイオマス由来のフライアッシュの有効活用とCO2のCCS(回収〜貯留)の実現および普及を目指していく。
両社での初期検討によると、フライアッシュおよびリサイクルビーズに含まれる酸化カルシウム(CaO)に CO2を吸着させることが可能であり、リサイクルビーズを製造する際に排出する量を上回るCO2量を固定化できることが明らかになった。
【株式会社トクヤマ】