一般財団法人環境イノベーション情報機構
大成建設、コンクリート練混ぜ時にCO2を噴霧し固定させる技術「T-Carbon Mixing」を開発
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2023.01.26 【情報源】企業/2023.01.16 発表
大成建設株式会社は、コンクリート製造工程の練混ぜ時にCO2を直接噴霧して、コンクリート内部にCO2を固定させる技術「T-Carbon Mixing」を開発した。同技術では、コンクリート1立方メートルあたり約10kgのCO2を固定させることが可能となる。この技術は既存のコンクリート製造プラントにCO2噴霧装置を設置し、製造工程を工夫することで、鉄筋コンクリート構造物にも使用可能なコンクリートが製造できるため、幅広く普及させることで一層のCO2排出量削減が期待できる。
また、これまでは酸性のCO2によってアルカリ性であるコンクリートの内部で中和反応が生じてしまい、配筋されている鉄筋等に腐食を招く恐れがあったが、コンクリート製造時の練混ぜ方法を工夫することで、CO2をコンクリートに直接噴霧してもコンクリートのアルカリ性を保持しながらCO2を固定させることができる。
「T-Carbon Mixing」の特徴は以下のとおり。
・既存プラントに噴霧装置を設置するだけで、CO2固定が可能
・普通コンクリートと同等の性能を有し、鉄筋コンクリート構造物に使用可能
・環境配慮コンクリート(T-eConcrete)と併用することで、更なるCO2排出量の削減が可能
【大成建設株式会社】