一般財団法人環境イノベーション情報機構
大成建設、「建設副産物巡回回収システム」の運用スキーム再構築で建材端材の資源循環促進し建設業界のサーキュラーエコノミーを推進
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2023.01.26 【情報源】企業/2023.01.13 発表
大成建設株式会社は、建設副産物の資源循環を目的に2017年より現場導入してきた「建設副産物巡回回収システム」に、日本通運株式会社が保有する静脈物流のノウハウを適用して、運用スキームの再構築を行った。新たに日本通運の専用回収容器「NRボックス」と充実した物流ネットワークを活用することで、建設現場から発生する建材端材を効率的に回収し建材製造工場へ運搬することが可能となり、建設副産物から建材製品への資源循環が一層促進されることとなる。
再構築したシステムの特徴は以下のとおり。
・日本通運のネットワークと静脈物流のノウハウによる、効率的な巡回回収
・「NRボックス」の利用により、他の建設副産物混入を防止
・建設副産物の巡回回収・運搬時のCO2排出量や処分費を大幅削減
建材端材の処理において、再構築前の本システムを運用し巡回回収した場合、中間処理場へ運搬する通常の処理と比較して、車両運搬にかかるCO2排出量の約6割を削減できることを確認している。同様に、処分費用も最大で約6割の削減が可能。今回の運用スキーム再構築により一層の効率化が見込まれるため、更なるCO2排出量と処分費用の削減が期待できる。
【大成建設株式会社】