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環境ニュース[国内]

火薬類の廃棄処理に関する作業標準書の内容点検実施へ 昭和金属工業の爆発事故の再発防止措置で

ごみ・リサイクル その他(ごみ・リサイクル)】 【掲載日】2003.03.19 【情報源】原子力安全・保安院/2003.03.18 発表

 平成14年9月に茨城県岩瀬町の昭和金属工業(株)岩瀬工場で、廃棄処理中の火薬類の爆発事故が発生したことに関連し、原子力安全・保安院は15年3月18日、類似事故再発防止の観点から、各経済産業局に対し、所管する火薬類製造事業者の火薬類の廃棄処理・製造作業全般にわたる作業標準書などの整備・遵守状況を点検するよう指示を行った。
 今回の点検指示は、昭和金属工業が原子力安全・保安院に提出した事故原因・再発防止対策についての報告で、同社の作業標準書(火薬類取締法に定められている「危害予防規程」の下位規定)の規定内容の不備が確認されたための措置。
 昭和金属工業の事故は、信管の不良品とアジ化の粉体を分解液で処理後、処理液の残さに含まれた未分解のアジ化を工場敷地内の林地の埋めた際に爆発したもの。同社では通常、アジ化の廃薬処理の際には、アジ化が完全に分解され安全な水溶液になっていることを目視確認した上で焼却処理を行っていたが、事故当日は処理に熟練した職員が不在だった上に、作業標準書に安全確認のための注意事項が記されていなかったため、不適切な処理が行われてしまったという。
 このため今回の点検は、火薬類の化学分解処理に際して、(1)分解液が十分な分解性を有していること、(2)分解液と処理する火薬類の量が適切であること、(3)火薬類の分解が完全に終わったこと−−の3点の確認を行うことが作業標準書に盛り込まれ、遵守されているかどうかをチェックする。点検の結果、不備が認められた場合には、速やかに改善を行わせ、従業員に対して周知徹底させることを指示する方針だ。【原子力安全・保安院】

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