那覇港の港湾計画の改訂について環境省意見を送付

　平成１５年３月１７日に開催された交通政策審議会第６回港湾分科会で、宮崎港など５港湾の港湾計画の改訂が上程されたが、環境省はこのうち、那覇港の港湾計画の改訂について、国土交通省に環境保全上の観点からの意見を送付した。
　環境省の意見は、計画の具体化にあたって、港湾域内に生息するカサノリ、ホソエガサなどの希少な藻類の生育する藻場、サンゴ、干潟などの多様な生態系に対する配慮を求めるもの。
　カサノリ類の保全、水鳥類のサンクチュアリの設定、サンゴの移植・修復などの措置を行うこととされている「海域環境保全ゾーン（仮称）」の機能のあり方についての十分な検討、保全ゾーンの隣接緑地の利用にあたってのカサノリ類への配慮、保全ゾーン以外でのサンゴへの影響の検討－－などを求めている。
　なお国土交通省は環境省の意見を那覇港港湾管理者に伝達することとなっている。【環境省】