一般財団法人環境イノベーション情報機構
旭化成、水素製造用アルカリ水電解パイロット試験設備の着工を発表
【エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2022.11.30 【情報源】企業/2022.11.07 発表
旭化成株式会社は、自社の川崎製造所において水素製造用のアルカリ水電解パイロット試験設備を着工したことを発表。同設備は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業の助成を受けて建設・運用するものとなる。
水素関連事業は、同社の「中期経営計画2024 〜Be a Trailblazer〜」において、次の成長を牽引する10のGrowth Gears(GG10)にも挙げられている注力領域。現在、同社は食塩電解領域における実績・知見を活用し、水素製造用のアルカリ水電解システムを中心とした水素に関する事業の開発を推進している。
同社は、世の中で期待される大きな水素需要に応えるため、さらなる設備の大型化が必要と考えている。加えて、変動する再生可能エネルギー由来の電力活用へも対応できる信頼性の高い製品の技術開発が課題と認識しており、課題を解決するために、複数の電解槽モジュールで構成され、変動応答性や長期耐久性といった多様な実証試験が可能なパイロット試験設備の導入を決定した。同設備導入により、同社の水電解技術開発を大きく加速することが期待できる。
【旭化成株式会社】