一般財団法人環境イノベーション情報機構
川崎汽船、NEDO液化CO2輸送実証事業における実証試験船起工
【エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2022.11.04 【情報源】企業/2022.10.07 発表
川崎汽船株式会社は、2022年10月7日に、2023年12月に竣工予定で掲題事業に提供される実証試験船の船体の起工式が三菱造船株式会社下関造船所において執り行われたことを発表。この船は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が2021年度から実施している「CCUS研究開発・実証関連事業/苫小牧におけるCCUS大規模実証試験/CO2輸送に関する実証試験/CO2船舶輸送に関する技術開発および実証試験」において、一般財団法人エンジニアリング協会(ENAA)が研究開発を行う液化二酸化炭素の舶用タンクシステムを搭載し液化CO2輸送に従事する実証試験船となる。
午前9時30分から始まった起工式は、実証試験船の本事業への提供を請け負った山友汽船株式会社立会いのもと、三菱造船株式会社の関係者が工期中の安全と無事の竣工を祈願し、日本ガスライン株式会社、川崎汽船株式会社も列席した。
川崎汽船株式会社は、今年度実証試験船安全性評価の為のリスクアセスメントを実施する計画を進めており、実証試験船のオペレーションのマニュアル策定に貢献する。
日本ガスライン株式会社は、実証試験船の船舶管理・運航のための計画立案を進めると共に、実証試験船でのCO2の温度、圧力、流動等のデータ計測を実施するための準備として、自社所有LPG船でのケーススタディを実施している。
国立大学法人お茶の水女子大学は、CO2の状態および相変化制御に関する基礎基盤研究を遂行し、安全な輸送検討に必要な情報を提供する。
一般財団法人エンジニアリング協会、川崎汽船株式会社、日本ガスライン株式会社、国立大学法人お茶の水女子大学の4者は本実証事業を通じてカーボンニュートラル社会の実現に貢献していく、としている。
【川崎汽船株式会社】