一般財団法人環境イノベーション情報機構
川崎重工、ドライ方式水素ガスタービンで、窒素酸化物の大幅削減と水素・天然ガス混合燃料を用いた実証運転に成功
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2022.10.25 【情報源】企業/2022.09.29 発表
川崎重工業株式会社は、NEDOの「水素社会構築技術開発事業」において、神戸市ポートアイランドの水素CGS(コージェネレーションシステム)実証プラントで、ドライ方式燃焼器を用いた水素ガスタービンの窒素酸化物(NOx)排出量について、大気汚染防止法の規制値の半分である35ppm以下を達成した。これは、2020年に本事業で川崎重工が達成した70ppmを半減させる成果になる。また、水素・天然ガスの混合燃料に対して幅広い混合率での運転を実現する技術を開発し、その実証運転に成功した。これにより、ドライ方式水素ガスタービンの社会実装促進に貢献する技術を確立した。
また、水素・天然ガスの混合燃料に対しては、水素の混合率を20cal%(50vol%)まで低下させた運転に成功し、水素混焼から専焼まで広い範囲にわたっての運転を実現した。
*「20cal%」とは、発生熱量比で水素が20%混合されていること
*「50vol%」とは、燃料ガスの体積比で水素が50%混合されていること
川崎重工は本実証において、「マイクロミックス+追いだき燃焼器」の製品化に向けてさらに検証を進めていくとともに、2022年度末までに本開発成果を適用した水素ガスタービンによる熱電供給の実証を行う予定。
【川崎重工業株式会社】