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環境ニュース[国内]

出光、使用済みプラスチックリサイクル事業化に向けた基本設計を開始

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2022.10.12 【情報源】企業/2022.09.13 発表

 出光興産株式会社は、環境エネルギー株式会社と実証検討を進めていた出光興産千葉事業所エリアにおける使用済みプラスチックを原料とした油化ケミカルリサイクル装置の基本設計を行うことに合意し、2025年度の商業運転開始を目指す。
 併せて、原料となる使用済みプラスチックの調達に関し、株式会社市川環境ホールディングス、前田産業株式会社との業務提携の検討も開始し、年間2万tの使用済みプラスチックの再資源化を目指していく。

 近年、海洋プラスチックごみ問題、気候変動問題、諸外国の廃棄物輸入規制強化などへの対応が推進されていることに加え、「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が施行されるなど、プラスチックの資源循環を一層促進する重要性や社会的ニーズが高まっている。
 一方、国内では現状、約820万トン/年の使用済みプラスチックのうち、再生品への利用は約2割に留まっており、5割以上の使用済みプラスチックは再生利用が困難であることから、サーマルリサイクルとして燃料化されているのが現状である。そのような中、リサイクルプラスチックの拡大ニーズに応えるために、従来にない革新的なケミカルリサイクル技術が求められている。

 同事業は、同社千葉事業所エリアに新たに建設する環境エネルギー社のプラスチック油化装置(HiCOP技術)を用い、使用済みプラスチックから得られた生成油を同所内の石油精製・石油化学設備で精製・分解・再合成し、「リニューアブル化学品」を生産するものとなる。
【出光興産株式会社】

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