一般財団法人環境イノベーション情報機構
ユーグレナ社の次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」国内初、隅田川の屋形船に使用
【エネルギー バイオマス】 【掲載日】2022.10.06 【情報源】企業/2022.09.07 発表
株式会社ユーグレナは、東京都および屋形船東京都協同組合の協力のもと、2022年9月6日(火)から期間限定で、隅田川の屋形船の運航に同社の次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」を使用することを発表。東京都は、都民・事業者等への働きかけを通じて、電力のHTT(H:減らす・T:創る・T:蓄める)の推進およびゼロエミッション東京の実現に向けた対策を進めており、その一環として今回の取り組みが実現した。隅田川の屋形船は、江戸時代に花開いた東京を代表する文化の一つであり、屋形船東京都協同組合の協力により、歴史ある屋形船の運航に同社の「サステオ」を使用する。
屋形船の燃料は、おもにディーゼル燃料(軽油)が使用されているが、今回使用した「サステオ」は、バイオマス(生物資源)を原料とし、船舶のディーゼルエンジンに対して内燃機関を変更することなく使用することが可能な次世代バイオディーゼル燃料である。この「サステオ」は、燃料を使用する際の燃焼段階ではCO2(二酸化炭素)を排出するが、原料であるバイオマスが成長過程で光合成する際にCO2を吸収するため、排出するCO2の量が実質的にはネットゼロとなり、カーボンニュートラルの実現に貢献する技術として期待されている。「サステオ」を屋形船の燃料として使用するのは、今回の取り組みが国内初となる。
【株式会社ユーグレナ】