一般財団法人環境イノベーション情報機構
川崎重工、株309,000重量トン型LNG燃料VLCC 2隻を受注
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2022.09.28 【情報源】企業/2022.08.25 発表
川崎重工業株式会社は、株式会社商船三井向け309,000重量トン型LNG(液化天然ガス)燃料VLCC(Very Large Crude Oil Carrier)2隻の造船契約を締結した。今回受注したVLCCは、中国遠洋海運集団有限公司と共同運営している大連中遠海運川崎船舶工程有限公司(DACKS、中国大連市)で建造し、川崎重工グループとして初のLNG燃料VLCCとなる。2025年後半より順次竣工予定となっている。
同船は、LNGと低硫黄燃料油の双方に対応する二元燃料主機関を搭載する。LNG燃料使用時は、従来型の重油焚き主機に比べ、二酸化炭素(CO2)では約25〜30%、硫黄酸化物(SOx)では100%、窒素酸化物(NOx)では約85%の排出削減効果が見込める。VLCCにおいては2025年度以降の契約船から適用される、二酸化炭素排出量規制のEEDIフェーズ3に適応している。
全世界的に強化されつつある環境規制ならびにSDGsに代表される具体的な行動計画を踏まえ、同社は今後とも、環境規制に対応した各種商船や、次世代エネルギーとして注目されている水素を運ぶ液化水素運搬船など、地球環境にやさしい船舶技術を開発・提供し、低炭素・脱炭素社会の実現に貢献していく、としている。
【川崎重工業株式会社】