一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、PFASの代表格をスーパーファンド法における有害化学物質に指定する規制案を公表
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2022.09.12 【情報源】/2022.08.26 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物(PFAS)のうち、最も広く用いられているパーフルオロオクタン酸(PFOA)とパーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びそれらの塩と構造異性体を、スーパーファンド法における有害化学物質に指定する規制案を公表した。両者は、体内に入ると蓄積し長期にわたって留まり、研究データからは、発がん性のほか、心臓血管や肝臓、生殖や発育、免疫系、環境などへの悪影響が懸念されている。規制案によると、報告すべき水準以上のPFOAやPFOSを放出した事業者は、全国対応センターや州や部族の緊急事態対応を担う委員会などに直ちに報告する義務を負う。また、場合によっては、EPAが、放出の潜在的責任がある側に汚染の浄化費用の支払を求める、又は浄化の実施を要求することができるなど、汚染者負担につながるものである。今後、官報への掲載や意見公募を経て規制の制定作業が進められるという。EPAは、PFASの問題に鋭意対処すべく2021年にPFAS戦略ロードマップを発表していた。【アメリカ環境保護庁】