一般財団法人環境イノベーション情報機構
敦賀原発1号機の手動停止 異物混入による部品の傷が原因
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2003.03.06 【情報源】原子力安全・保安院/2003.03.05 発表
日本原子力発電(株)は敦賀原発1号機(沸騰水型、35万7,000キロワット)の原子炉再循環ポンプ2台の軸封部(ポンプ内部の水が軸を通してポンプ外部に出ないようにするために設けられている部品)の機能低下により、平成15年2月27日に原子炉を手動停止した件について、原因と対策をまとめた報告書を15年3月5日付けで原子力安全・保安院に提出した。分解点検調査の結果、機能低下があった2台の再循環ポンプ軸封部の固定リングシート面に小さな傷が発見されたことから、同社は「微細な異物の混入によりシール面が傷つき機能低下に陥った」と推定。対策として(1)軸封部摺動部品の取り替え、(2)異物混入防止対策の継続−−を実施するとした。
なお報告書を受領した原子力安全・保安院は3月5日中に「これらの原因と対策の内容は妥当である」との評価を公表している。【原子力安全・保安院】