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環境ニュース[国内]

日本郵船、Neste社製リニューアブルディーゼルを使用、日本初となる船舶におけるバイオ燃料の専焼利用を実施

エネルギー バイオマス】 【掲載日】2022.09.02 【情報源】企業/2022.07.27 発表

 日本郵船株式会社、およびグループ会社の株式会社新日本海洋社は、新日本海洋社が運航する船舶(タグボート)において、伊藤忠エネクス株式会社より舶用バイオディーゼル燃料の供給を受け、試験航行を開始した。本件は、日本で初めて船舶においてバイオディーゼル燃料を100%専焼する事例となる。

 バイオ燃料は、再生可能な生物由来の有機性資源を原料にする燃料で、バイオ燃料を燃焼させる際の二酸化炭素排出量は実質ゼロとみなされている。世界の外航海運で船舶から排出される温室効果ガス(GHG)削減の要請がますます高まる中、バイオ燃料は、重油に代わる舶用燃料の中でも現在すでに利用可能なものとして注目されている。

 今回供給されるバイオ燃料は、伊藤忠商事株式会社が世界最大級のリニューアブル燃料メーカーであるNeste OYJグループとの間で、日本国内向け輸入契約を締結している「Neste Renewable Diesel」というリニューアブル燃料100%の製品であり、ライフサイクルアセスメントベースでのGHG排出量を、石油由来軽油比約90%削減することができる。Neste Renewable Dieselはいわゆる「ドロップイン」燃料として、エンジンをはじめとする既存のインフラを改造せずに、ガソリンやディーゼル油と同じように使用可能。脱炭素施策に係る導入コストを最小限に抑え、GHG排出削減にも大きく貢献できる次世代リニューアブル燃料として、今後の船舶分野での更なる利用拡大が期待される。

 同社グループは、バイオ燃料をはじめとする環境に優しい燃料の利用を促進し、脱炭素社会の実現に向けて貢献していく、としている。
【日本郵船株式会社】

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